ポルトガル語学習にもってこいのブラジル映画10本

 

自分の趣味に語学の勉強を絡めていくことで、上達が早くなる場合が多々あります。スポーツをしたり、ダンスを踊ったりと一見言葉とは関係のないことでも、そこには専門用語や特有の表現方法が存在し、それが日常でも使われていたりするからです。

さて数ある趣味の中でも誰にでも抵抗なく入っていけるのが映画ではないでしょうか。映画はそれだけで日常の会話、スラング、音楽、文化、習慣などが一度に学べるので、語学学習にはもってこいです。映画を使っての語学の勉強の仕方などを交えながら、おススメの作品をまとめてみました。

 ブラジル映画を見ながらポルトガル語を学ぶ方法

1、映画館ではなく、DVDで見ること

映画自体を楽しむためなら、もちろん映画館で見るほうがいいですが、語学のためには途中で気になるシーンを見直したり、止めたりすることができるので家でDVDで見るほうが便利です。最近では字幕機能も付いているので助かります。

2、まずはポルトガル語字幕付きで見る

初心者はポルトガル語字幕付きで見るのがいいでしょう。そして分からない単語、気になる単語を映画を見ながらメモりましょう。「私がポルトガル語を覚えるためにやった6つのこと」でも話しましたが、全ての単語を覚えようとすると苦になってしまうので、キーワードだけに絞ってメモるのがいいと思います。

3、大分理解できるになったらポルトガル語字幕を外す

大分理解できるようになったら、字幕を外してどれだけ映画の内容を理解できるか試してみましょう。その場合も全部のセリフ、会話を理解しようとするのではなく、大切なところが理解できれば全体の内容は把握できます。字幕抜きで一度見てみて、2回目に見るときに字幕を付けて自分が聞き逃した部分を復習するのもいいかもしれません。

4、かなり理解できるようになったら、日本語字幕を付ける。

理解できるのになったのになぜわざわざ日本語の字幕を付けるのか。それはプロの翻訳家がどのようにポルトガル語の表現を翻訳するのかを確認するためです。

翻訳に興味がない人は飛ばしてもいいですが、その技術も身に着けたいという人にはかなり役に立ちます。この段階まで来ると、この訳し方はさすがだなあ、この訳は誤訳だなあ、などと思うことがあるでしょう。映画をまた違う角度から楽しむためにも最適です。

ポルトガル語学習におススメのブラジル映画

セントラルステーション

思わず涙が出る映画セントラル・ステーションの超感動的なポルトガル語のセリフ」でも紹介した感動の名作。内容も分かりやすく初心者向け。ブラジル文化の入門的な一本。

フランシスコの2人の息子

田舎町で貧しい家庭に育った兄弟ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノが歌手として大成功していくまでの軌跡を追ったサクセスストーリー。筋書が単純で初心者向け。

オルフェ

クラシック「黒いオルフェ」のリメイク版。 ギリシャ神話のオルフェウス伝説を基にしたブラジル詩人ヴィニシウス・デ・モラエスの戯曲をリオ・デ・ジャネイロに舞台を置き換えて描いた作品に現在テイストを加えた一本。サンバ、リオ、カーニバルなど典型的なブラジル文化を分かりやすく表現した映画。初心者向け。

エリートスクワッド

ブラジルを始め、世界で大ヒットを記録した特殊部隊と犯罪組織の抗争を描いたクライムアクション。映画だけじゃなく、音楽も大ヒットし、この映画から流行の言葉も多く生まれた。ストーリーはそれほど難しくないが、スラングが多く中級者向け。

バス174

実際にあったバスジャック事件を追った衝撃のドキュメンタリー。ハラハラドキドキの怖い映画だが、ドキュメンタリーなので映画的なセリフではなく、生の人々の会話が拾えるのがいい。社会問題を提起した内容となっているものの会話の難易度はそれほど高くなく、中級者向け。

Only When I dance

日本では未公開のドキュメンタリー。ファヴェーラに住む少年と少女がバレエで世界に羽ばたいていく姿を追った感動作。リアルな会話が聞けるのがよく、ブラジル人が海外に挑戦する過程を通じてブラジルと欧州文化の違いが覗ける興味深い一本。中級者向け。

シティオブゴッド

映画シティ・オブ・ゴッドで使われたポルトガル語の名セリフ」でも紹介した全世界を震撼させた衝撃のクライムムービー。ファヴェーラの生活を通じてブラジル社会の現実を映し出す問題作。スラングが多く会話を理解するのが難しいため上級者におススメ。

クアトゥロ・ディアス

ブラジル映画史上初めて米アカデミー賞にノミネートした作品。軍事政権下で実際に起こったアメリカ大使誘拐事件をテーマにした中級者から上級者向けの映画。

クアトロ・ディアス [DVD]
コロムビアミュージックエンタテインメント

ビハインド・ザ・サン

「セントラルステーション」のウォルター・サレス監督が撮ったブラジル北東部を舞台にした家族ドラマ。語学の勉強のみならず、映画そのものの完成度が高く、映像も美しいので見応えのある一本。中級者から上級者向けの映画。

私の小さな楽園

ブラジルの田舎町を舞台に、ひとつ屋根の下で3人の男に愛された不思議な女のおとぎ話。田舎の風景をバックにスローなテンポの展開が続く芸術路線の映画。会話は多くないけれど、少ないセリフの中に含まれた意味を理解するのが面白い難易度の高い映画。上級者向け。

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