ブラジルに住みたい、ブラジルで実際に働いてみたいけど、どうしたらいいか分からない、という人向けにブラジルでポルトガル語を使って実際に働くための5つの方法を解説していきます。
1、ブラジル日本交流協会(ANBI)
ブラジル日本交流協会(Associação Nipo-Brasileira de Intercâmbio)は毎年日本からブラジルに数名の研修生を送り込んでいます。研修生はブラジルの現地の企業で実際に1年間ポルトガル語を使って働き、将来的に両国の架け橋となれる人材を育成していくのが目的です。
移住や就職とはまた違った研修制度で、年間100万円ほどの費用がかかりますが、これをきっかけにブラジルで人脈やコネを作り、その後ブラジルに永住する人も少なくないです。多くの交流協会生は大学を休学して来るのが一般的ですが、中には社会人もいるようです。どちらかというと20代の若者向けのプログラムといった感じです。
2、チャレンジブラジル
NPOチャレンジブラジルが実施しているブラジル生活支援プログラム。留学、研修、ボランティアなどを支援するプログラムで参加するにはお金がかかりますが、派遣先によっては給料、あるいは滞在費などが支給される場合もあります。期間にも特別な指定がなく、ブラジルでとりあえず仕事体験をしたい人にはいいかもしれません。
3、JICA海外青年協力隊
日本政府のODA予算によって運営されているボランティア事業海外青年協力隊でブラジルに行く人も多いです。ボランティアとはいいつつ、実質しっかり給料は支払われますし、待遇もかなりいいと聞きます。対象は20歳から39歳の人で海外生活や語学の経験があると受かりやすいと言われています。その都度、募集案件によってブラジル各地に派遣されるようです。これをきっかけにブラジルに移住した人も少なくないです。
4、海外赴任
就職>海外赴任といった流れでブラジルの駐在員になる人は多いです。最近では企業も海外赴任を見込んだうえで人材を採用することも多いようで20代、30代といった若い駐在員も増えています。株式会社データバンクによると、2014年の時点でブラジルに進出している日本企業は443社だそうです。中でも長年ブラジルで活動している主な企業はこちら。
- トヨタ自動車
- パナソニック
- 武田薬品工業
- 伊藤忠商事
- 王子ホールディングス
- キャノン
- 日産自動車
- 本田技研工業
- 丸紅
- 三菱商事
チャンスはどこに転がっているかは分かりません。転職サイトなどでブラジルと関係がありそうな企業を探すのも一つの手です。
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5、現地採用
とにかく一度ブラジルに行ってみる。それから現地で情報を仕事を探すという手もあります。僕は実際にブラジルに来た当初はなんのツテもなく、ポルトガル語も話せませんでしたが、自分の足で仕事を探し就職し、やがて永住権を取得し、今に至っています。
団体や組織を通じてブラジルに行くのはいろんな意味で守られ安全ですが、その一方で自由が利かないことが多いです。現地に行ってやりたいことを見つけるのもいいし、新たなチャンスに出会うことも多々あります。いずれにしても自分から動き出さないことにはブラジルは一生地球の裏側という遠いだけの国で終わってしまうでしょう。
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