ポルトガル語を覚えられない人に限ってグーグル翻訳を使う

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最近ではグーグル翻訳を始め、たくさんの自動翻訳ツールが出回っていますが、語学が苦手な人、間違った覚え方をしている人ほど、こうしたツールに頼りがちです。ではなぜツールに頼ってはいけないのかを説明したいと思います。

実はこのエントリーを書こうと思ったのは、読者の方から次のような質問が来たからです。

ポル語マンさま
こんにちは以前に一度質問させていただいた者です。また、ご回答いただければ嬉しいです。こちらで紹介されていたHelloTalkを始めてお友達ができ、会話を楽しんでいるのですが、ときどき、きわどい内容になることがあります。私自身はそれもポルトガル語の勉強になるのでそれはそれで楽しんでいるのですがどうも、辞書では対応できない言葉もあるので教えて下さい。

1.「下ネタ」は、どのように言うのでしょうか? ブラジル人に聞いたら「humor negra(正しくは negro)」と答えたのですがちょっと違うような気がしています。
2.「きわどい内容」「過激な内容」は、どのように表現しますか?
3.「誤解を解きたい」はどの様にいいますか? 私が日本語で入力したある言葉を相手がGoogle翻訳したらしく、なにか誤解したようでちょっと怒らせてしまいました。
4.ポルトガル語の「ニュアンス」は?同義語でも使い手の感情で選ぶ言葉が違う場合があると思うのです。そういう細かな違いを知りたい時に使いたいのです。ニュアンス、またはこれに変わる言い回しはありますか?
5. 「期間限定の恋人」は namorada temporalで合っていますか?

恥ずかしいような内容ですがよろしくおねがいします。

質問の答え

1.「下ネタ」をどういう意味で使うかにもよります。ブラジル人の方が答えた「humor negro」は倫理的に避けられるタブーをネタにした「ブラックジョーク」を意味するので、人によっては「下ネタ」も含むのかもしれません。

たとえば「下ネタ」を「下品な冗談」という意味で解釈する場合は、ポルトガル語では「piada suja(汚いジョーク)」といった言い方ができます。

また、「下ネタ」を「性的な会話」という意味で言う場合は、「conversa picante」、「conversa sexual」といったような言い方もできます。

2. 「きわどい内容」「過激な内容」についてはどちらもとても主観的で曖昧な意味なので、それぞれの状況によって変わってきます。「きわどい」や「過激」を「性的」という意味で言いたいなら、直訳すると、「conteúdo sexual 性的な内容」などと訳すことができます。

また「内容」という言葉を「会話」という意味で言いたいなら、すでに述べたように「conversa picante」、「conversa sexual」と言えるかもしれません。すべてはどういう意味で言いたいかです。

3、「誤解を解く」は、「resolver mal-entendido(s)」となります。

4、「nuance」というのはフランス語を語源としていて、本来の意味は「色彩や音色などの微妙な差異」を指しますが、日本語では「言葉や表現の意味合い」を指すことが多いですね。

ポルトガル語でも「nuance」と言えなくもないですが、本来の意味の「色彩や音色などの微妙な差異」を指すようです。実際にブラジル人でこの言葉を使っている人はあまり聞いたことがありません。日本語に無理に訳すとすれば、「diferença sutil (微妙な違い)」といえなくもないです。

5、「期間限定の恋人」については、「namorado(a) temporário(a)」と訳せますが、ブラジルでは本気の付き合いじゃない場合は「ficante」というほうが一般的です。

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グーグル翻訳を使う人がポルトガル語を覚えられない3つの理由

よくこうした質問を受けるのですが、質問の内容を見ただけでその人が間違った勉強の仕方をしているかどうかが分かります。それは一体どういうことかというとおおよそ次のとおりです。

1、なんでもかんでも日本語からポルトガル語に翻訳する

グーグル翻訳を使うことに慣れてしまうと、なんでもかんでも訳せばいい、というふうになりがちです。多くの人が外国語を勉強するときにやってしまいがちな勉強方法は、日本語からスタートして外国語を覚えようとするという手順です。その典型的なパターンが「ポルトガル語で~ってなんていうんだろう?」という考え方です。

日本語が母国語なんだからしょうがないと思うかもしれませんがそれは違います。語学を勉強するうえで一番大切な考えはその国の人々が話していることを真似することであって、日本語を持ち込むことじゃないのです。

つまり「『期間限定の恋人』ってポルトガル語で何ていうんだろう?」と考えるのではなく、「ブラジル人は『ficante』という言葉をよく使うから、『本気じゃない恋人』と言いたいときには『ficante』という言葉を使おう」という考えが正しいのです。

この二つの違いは、(日本語発信で)自分本位に考えているか、相手の国の文化に合わせているかの大きな違いなのです。つまり語学が覚えられない人は、常にコミュニケーションが自分本位なのです。

2、言葉を探すのにツールに頼る

紙の辞書であれ、オンライン辞書であれ、グーグル翻訳であれ、ツールを使うことは語学の勉強のうえでは欠かせないです。しかしそれよりももっと大切なのは自分の記憶、経験、場数です。語学力とは自分の頭に入っている情報を瞬時にどれだけ処理できるかに限ります。どれだけ優れたツールがあっても、スピードが求められる会話のときには全く役に立ちません。

将来的にテクノロジーが発達して、通訳などの仕事は淘汰されるといったことが言われていますが、たとえそうなったとしても自分で喋ることの喜びと比べたら、ツールなんて足元にも及びません。

もし会話中に辞書を引いたり、グーグル翻訳を見たりしているようなら、今すぐやめましょう。まだジェスチャーで話すほうがましです。ツールに頼っていると、本来人間が持っているコミュニケーション能力が落ちますよ。

グーグル翻訳のようなテクノロジーの精度が上がれば上がるほど、そしてそれに頼れば頼るほど、人間のコミュニケーション能力は落ちるはずです。

3、初心者なのに複雑な話をしようとする

グーグル翻訳のような便利なものに慣れてしまうと、母国語レベルのフレーズをポルトガル語で話そうとしてしまいがちです。やることといえば文章を入れてボタンを押すだけなので、本来はまだ覚えなくてもいいような言葉やフレーズにも触れる機会が多くなり、余計に混乱してしまうのです。

これも語学初心者のあるあるですが、なぜかろくに文法も単語も知らない人に限って難しいことを話そうとします。片言の外国人が日本語で日本の歴史について語ったところで意味不明なのと同じように、初心者のあなたが自分の語学レベルに合っていない、細かいニュアンスの会話をしたところで通じるわけがありません。

最初は子供のような会話でもいいんです。まずはYesかNoかをはっきり伝える、自分の意思をストレートに伝えることを心がけましょう。

まとめ

要点をまとめると、こうなります。

  • 翻訳しない
  • ツールに頼らない
  • シンプルに話す

ではどうしたら覚えられる人になれるのかというと、とにかくブラジル人とたくさん話し、また、一人のときにもたくさん勉強するしかないです。覚えたいという人に限って週に1、2時間くらい授業をしただけで勉強した気になったりします。語学はやればやるだけ身につくので、自分の努力次第です。

追伸・質問者の方を批判しているわけではありません。こうした質問から気づくことも多いので大歓迎です。なにか分からないことがあったらどしどしご質問ください。

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