ジカ熱(ウィルス)感染についてあなたが知らない7つのこと

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ブラジルで猛威を振るっているジカ熱、またはジカウィルスとは一体どんな病気なのか。感染、症状、小頭症、予防などについてブラジルで報じられている情報をわかりやすくまとめてみました。

1、ジカ熱は蚊によって感染する O vírus Zika é transmitido por mosquitos

ジカ熱の主な感染は蚊によるものです。特にジカ熱、黄熱、デング熱などの感染症を媒介するネッタイシマカに刺されることによって感染するケースが多く報告されています。

性的交渉による感染なども指摘されていますが、実際に発覚したケースは蚊の感染に比べると極めて少数です。そのため人から人に直接感染することは珍しいと言われていますが、ジカ熱に感染した人がほかの蚊に刺され、その蚊がほかの人を刺した場合は感染する可能性は十分にあります。

2、ジカ熱はアフリカが起源 Zika começou na África e se espalhou rapidamente.

ジカ熱が最初に発見されたのは1947年、アフリカのウガンダの森林に生息していた猿からでした。その後の研究の結果、猿だけでなく、ネズミに感染することが判明。

1951年から1981年にかけてはアフリカ全土、アジアにまで被害が拡大し、2007年にポリネシアでは人口の73%が感染した記録があります。さらに2014年には中南米で最初の被害が確認され、2015年にはブラジルをはじめとする中南米で感染者が急増、世界各国で注意勧告が出るほどのパンデミックと化しました。

3、ジカ熱の症状は通常軽い Os sintomas da infecção pelo Zika vírus são geralmente leves.

報道によって大げさに伝えられたり、重症なケースばかりが取り上げられることもあってかジカ熱の恐ろしさばかりが広がっていますが、実際は感染した約80%の人はなんの症状も現れないか目の充血、微熱、皮疹、筋肉痛、関節痛、頭痛など程度の軽いもので、2日から7日で完治すると言われています。これは何日間も高熱に襲われるデング熱の症状と比べてもだいぶ軽いといえます。

4、ジカ熱を予防するワクチンはない Não há nenhuma vacina para proteger contra o Zika Vírus.

現在のところジカ熱を予防するワクチンや治療のための薬は開発されていません。何年も前に流行したデング熱のワクチンですら、いまだテスト中で市場には出ていません。

よって現在の段階でできる予防策は蚊避けスプレー、クリームなどを使用するか、寝るときには蚊帳で身を守ることぐらいです。

また、蚊は水際や水面に卵を産み付けることが多いため、トイレ、植木、蓋をしていない容器や場所に水が溜まっているとそこから蚊が繁殖しやすくなるので気をつけましょう。

5、ジカ熱は小頭症を引き起こす可能性がある Zika vírus pode causar Microcefalia

妊娠中の女性がジカ熱に感染することで、生まれてくる子供が「小頭症」(脳と頭の未発達を伴う新生児の先天的欠損症)になる可能性が指摘されています。これはジカウイルスが羊水から検出されたことから関連性が疑われていますが、現在のところ立証されていません。

しかしながらブラジルでは2015年だけでも「小頭症」の赤ん坊が前年比の約20倍にあたる3500人以上も生まれていると報じられています。

現在のところ小頭症は妊娠中の女性がジカ熱にかかることで引き起こされると考えられており、一度ジカ熱にかかっても回復後1ヵ月以上経ってから妊娠した場合は問題ないとされています。

また、ジカ熱を発症している男性から性的交渉によって女性に感染する可能性も指摘されているため、妊娠中は特に注意が必要です。

6、中国や日本でもジカ熱の最初の感染者が見つかっている China registra primeiro caso de vírus zika

ジカ熱は遠い国の出来事と考えている人も多いようですが、すでに世界中その脅威が届こうとしています。中国でもベネズエラ旅行から帰国した34歳の男性が感染していたことが発覚し、微熱、頭痛、めまいなどの症状が出ていると報じられています。

中国以外でもアメリカ、オーストラリアなどで感染者が確認されており、今後世界中に被害が広がる可能性が高いです。特に最近ではブラジルだけでなくコロンビアとベネズエラでも感染者の数は急増しており、コロンビアではすでに1万3000人を超えています。

また、日本でもブラジルから帰国した川崎市の10代の男子高校生が感染したことが明らかになっており、その被害は世界中に広がる勢いです。

7、ジカ熱はすでにブラジルの観光業界に打撃を与えている Vírus zika já começa a prejudicar turismo no Brasil

観光客がジカ熱を恐れてブラジル行きをキャンセル、あるいは考え直しているといった報道が相次いで伝えられています。また、ケニアの五輪委員会の会長は「ジカ熱がエピデミックのレベルに達している間は、我々は選手たちを現地に連れて行って感染するリスクをおかすようなことはしない」と、ボイコットを示唆。

米女子サッカー代表のゴールキーパーで、オーバーエイジ枠でリオ五輪に出場する可能性があるホープ・ソロも「もし今の状況で選択するなら、私は行かない。自分の赤ん坊の健康のリスクを犯すようなことは絶対にしない。自分と旦那にいつ子供が生まれるかは分からないけど、個人的には健康な赤ん坊を産む権利は守りたい。リオ五輪に出場する女性アスリートの誰もが健康の問題にわざわざ直面する必要はない」と現時点では不参加を考えているとコメント。

さらに米フォーブス誌のコラムでは米医学の権威であるアメリカ人研究者がリオ五輪の中止を要求、「この状況下で五輪を開催するのは無責任だ」と非難しており、さらにブラジルの印象を悪くしています。