ポルトガル語学校では教えてくれないブラジルで使われる汚い言葉

この記事ではブラジルで使われるポルトガル語の卑語(palavrões)を紹介します。汚い言葉はできれば使いたくない。けれども誰かが言っているときに理解できないのは困る、という人もいると思います。

あるいは、汚い言葉を使うのも勉強だとして、積極的に使っていく人もいるでしょう。いずれにしても覚えておくに越したことはないので、ぜひ頭に入れておきましょう。

ブラジル人がよく言う「ポーハ!」ってどういう意味なんですか?

ポル語博士
ポル語博士

辞書で調べなさい、と言いたいところですが、間違って使うよりは知っておくほうがいいでしょう。ではほかの卑語も一緒に紹介していきますね。

1、caralho カラーリョ

「睾丸/男性器」

何かを強調するときに使います。

1、Ele é feio para caralho. 彼はマジで不細工だなぁ!

2、Sai daqui, caralho! ここから出て行けよ、くそが!

ニュアンス的には英語の「ファック」のような使い方をされます。

2、porra  ポーハ

「精子/男性器」

怒りや強い感情を表現するときに使います。

1、Que porra é essa? なんなんだよ、これは?

2、Porra, perdi o ônibus. くそったれ、バスに乗り遅れたよ。

もともとの意味はほとんど関係ないと思っていいです。こちらもニュアンス的には英語の「ファック」に近いです。

3、puta que pariu  プータ・ケ・パリウ

「娼婦が産んだ子/娼婦の息子」

1、Puta que pariu,  esqueci que hoje era aniversário da minha namorada! 畜生!今日が彼女の誕生日だったの忘れてた!

2、Puta que pariu, nessa empresa nada funciona. ふざけんなよ、この会社はなにも機能しねえじゃねえか。

畜生、くそったれといったニュアンスで使います。

4、filho da puta  フィーリョ・ダ・プータ

「娼婦の息子」

1、Filho da puta de computador que só trava! なんだよ、このコンピューターは、すぐフリーズするじゃねえか!

2、Aquele filho da puta roubou meu carro. あの野郎が俺の車を盗みやがった。

英語の「Son of a bitch」に相当します。

5、merda メルダ

「糞」

1、Que merda! なんてことだよ!

2、Merda! Cadê meu celular? 畜生、俺の携帯、どこ行ったんだよ?

悪い状況や物事を表現するときに使います。

6、Vai tomar no cu ヴァイ・トマール・ノ・クー

「ケツを掘られてしまえ/ケツに突っ込むぞ」

1、Vai tomar no cu e me devolve o dinheiro que eu te emprestei. お前なんてケツを掘られてしまえ、いい加減に貸した金を返しやがれ!

2、Quem não gostou vai tomar no cu!  気に入らなかった奴はケツを掘られてしまえ

怒りがマックスに達したときに相手に言う言葉です。

7、Vai se foder  ヴァイ・スィ・フデール

「ファックユー」

1、Vai se fuder, seu merda! お前なんてファックユーだ、この糞が!

2、Vá se fuder, seu filho da puta! お前なんてファックユーだ、この娼婦の息子が!

死ぬほど嫌いな相手に使う言葉です。

8、viado ヴィアード

「ホモ野郎」

1、Ele é um viado.  彼はホモ野郎だ。

2、É coisa de viado.   そんなのホモがやることだ!

男性を罵るときに使ます。viadoの代わりにbichaという場合もあります。同性愛者に対する差別用語にもなりうるので注意。

9、puta merda プータ・メルダ

「娼婦」+「糞」を足したもの

1、Puta merda! Vou ter que refazer todo. なんだよ畜生、また最初から全部やらないといけないよ。

2、Puta merda! Que cara burro! なんだよ畜生、なんてバカな奴なんだ。

怒り、不快感、驚きなどを表す言葉です。

10、cacete カセーチ

「男性器」

1、Cacete, cortei o dedo com a faca. 畜生、ナイフで手を切ってしまったよ。

2、Você é bom pra cacete! お前はすごい上手だなあ!

何かを強調するときに使います。「caralho」と同じニュアンスで使われます。

まとめ

どの言葉もそうですが、もともとの意味はさほど問題ではなく、使い方やシチュエーションが大事になってきます。

汚い言葉と一言で言っても相手を罵るときに使うこともあれば、または良いことがあったときに大げさに喜んだり、驚いたりするときにも使うからです。

例えば「caralho」と言っても、別に「男性器」がどうしたこうしたという話ではなく、日本語にしたら「ちくしょう」、「クソ」などと訳されるでしょう。日本語にはあまり罵り言葉がないために、こうした単語は翻訳者泣かせといってもいいですね。

ブラジル人はこれらの言葉を何事もなく使いますが、ちゃんと時と場所と相手を考えて使っています。TVなどではもちろん放送禁止用語扱いされ、「ピー」が入ることがあったり、出演者が後から謝罪することもあります。

なのくれぐれも使うときはシチュエーションと相手との関係性をよく考慮した上で使いましょう。もちろんできれば使わないほうがいいですが。

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