ブラジルで見るポルトガル語のオモシロ標識&看板の意味

日本でも面白い標識や看板を見かけることがあると思いますが、ブラジルにも似たような笑いとも真面目とも取れる標識を目にすることがあります。

ブラジルならではと思えるフレーズにときには驚かされ、ときには笑わされ、ときにはぞっとしたりもします。危険や警告を伝える重要なものもあるのでこの機会にぜひ言葉の意味も理解しておきましょう。

1, PROIBIDO~

~するのは禁止です。

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最も一般的な標識は「禁止」を伝えるものじゃないでしょうか。多くの場合、建物の中にあり、利用者にマナーを守ることを呼びかけています。

ちなみに上の画像は「携帯の使用禁止」です。PROIBIDOの後には動詞が来る場合と、名詞が来る場合との二つのパターンがあります。

動詞の場合は「PROIBIDO FUMAR」のように「タバコを吸うのは禁止」となるのに対し、名詞の場合は「PROIBIDO USO DE APARELHO CELULAR」のように「携帯電話の使用禁止」と名詞を強調した文になるのが特徴です。

2、CUIDADO

~に気をつけて

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これはトイレでよく見かける注意です。「CUIDADO PISO MOLHADO」は「床が濡れてるので注意」という意味。つまり掃除したばかりですべりやすいですよ、ということです。一方で「 BANHEIRO FORA DE USO」は「トイレは使用できません」といった意味です。間違って入らないように注意しましょう。

3、NÃO REMOVA~

~を取らないで

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これは結構頻繁に見かける標識です。ちなみに上のは「この標識を取らないで」という意味になります。

4、Antes de entrar no elevador, certifique-se de que o mesmo encontra-se parado neste andar.

エレベーターに乗る前にそれがちゃんとこの階にあるかどうかを確認してから乗りましょう。

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これはどういうことかというと、ブラジルにはエレベーターのドアを手動で開けるタイプものが多く、故障している場合にはエレベーターが到着していないにも関わらずドアが開いてしまい、利用者が落っこちてしまうなんていう事故がたまに起きるため、このようは標識が張ってあるのです。

5、SUA FAMILÍA TE ESPERA!

あなたの家族があなたを待ってますよ。

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「家族」というキーワードを出すことによって命の大切さを今一度ドライバーに考えさせる作戦です。「家族」に弱いブラジルならではですね。

6、BEBIDA E DIREÇÃO NÃO COMBINAM

お酒と運転はマッチしない

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日本で言うところの「飲むなら乗るな」に相当するようなフレーズです。本来「bebida」は飲み物全般を指す名詞ですが、この場合は「bebida alcoólica アルコール飲料」という意味で使われています。

7、Poibido tráfego de Veículos que não utilizam pneus

タイヤを使わない車(乗り物)の交通は禁止

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おそらく馬や牛に乗ってここを走ってはいけません、と言いたいのでしょうが、「veículo」という単語がそもそもタイヤを使う乗り物を指すようなところもあるので矛盾が生じています。

8、Gelo Gelado

冷たい氷

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手作りの看板になってくると、さらに変な文章が多くなってきます。氷が冷たいのは当たり前すぎて、わざわざ書くと間違っているような印象さえ与えます。

9、O Bar do Fritz Joinville no momento não está aberto porque está fechado. A Gerência.

「フリッツ・ジョインビレのバー」は現在開いていません。なぜなら閉まってるから。経営部。

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二度同じ意味の文章を繰り返したせいで、幼稚な文章になっています。

10、CÃO BRAVO DAS 20:00h ÀS 6:00

凶暴な犬(に注意)。午後8時から午前6時まで。

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いわゆる泥棒対策の標識ですが、わざわざ時間を知らせる意味がどこにあるのか疑問です。

11、CÃO TRANQUILO CUIDADO COM O DONO.

犬は穏やかだけど、飼い主に注意。

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飼い主は警官だったりするのかもしれませんね。

12、QUERIDO LADRÃO, 5X É DEMAIS, PROCURE OUTRO!

泥棒さん、5回はやりすぎだよ。他をあたってくれ。

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本当に5回も入られたんでしょうか。

13、VERDURA CEM AGROTOXICO.

農薬100の野菜(売ってます)。

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正しくは「VERDURA SEM AGROTÓXICO(無農薬野菜)」です。「cem(百)」と「sem(なし)」は発音が同じためブラジル人が良く書き間違える単語です。

14、COMEU MORREU BAR LANCHONETE E BUDEGA

食べた途端に死んじゃうよ バー、軽食&ゴミ

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COMEU MORREUのように直接過去を2度続けて書くキャッチフレーズは「~したら、~になる」、あるいは「~したらすぐに~になる」といった表現です。「budega」は「価値のないもの」、「ゴミ」といった意味があります。

まとめ

見ての通り、標識や看板では全文字を大文字で書く場合と頭文字だけ大文字にする場合あどがあります。どちらも正しい、あるいは間違っているということではなく、それを作る人のセンスにかかっているような印象がありますね。

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