ポルトガル語の動詞「estar」と「ficar」の違い

ポルトガル語の動詞「estar」と「ficar」の違いが分からない人がいるみたいなので、今回はこれら二つの動詞について取り上げてみたいと思います。

ポルトガル語の動詞「estar」と「ficar」の使い方

1、場所を示す場合の「estar」と「ficar」

  • Onde está meu carro?  私の車はどこにありますか?
  • O banco fica perto do metrô. 銀行は地下鉄の近くにあります。

この場合は、どちらも「位置する」、「ある」といった意味で使うことができ、どちらが正しい間違っているということはありません。しかしながら「estar」はしばしば一時的な場所を指す場合に用いられるのに対し、「ficar」は永続的な場所を指すことが多いです。

2、状態を示す場合の「estar」と「ficar」

  • Está frio.(寒いです)
  • Fica frio. (寒くなります)

estar frioはそのとき「寒い」状態であることを指しているのに対し、ficar frioは寒くない状態から「寒くなる」状態への変化を表現します。

  • Estou em casa.(私は家にいます)
  • Fico em casa. (私は家にいておきます)

estar em casaはそのときに「家にいる」のに対し、ficar em casaは「一晩中」であったり、「一日中」であったり、一定期間、家にいる印象を与えます。

  • Você está doente porque não dorme bem.  よく寝ないからあなたは体調が悪いのです。
  • Se não dorme bem você fica doente.  よく寝ないとあなたは体調が悪くなりますよ。

estar doenteはそのとき「病気」である状態を表しているのに対し、ficar doenteは健康な状態から「病気になる」変化を表しています。

まとめ

このように「1」の場合は同じ使い方をするのに対し、「2」の場合は「estar いる/である」と「ficar なる/とどまる/ある状態が継続する」といった違いがあります。この辺のことを注意したら、簡単に使い分けができると思います。

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