ポルトガル語の「empresa」と「companhia」の違いは?

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読者の方から質問を受けたので、今回はそれにお答えしたいと思います。今日は「会社」などの団体についてのポルトガル語を考えていきましょう。

質問

「こんにちは。とても読みやすい文章で、辞書には載ってなさそうな “ちょっとしたこと” についても説明されている「ポル語る.COM」さんの更新を、毎回楽しみにしています。今回、質問したいことがありましたのでメッセージを送ります。

日本語には“会社”という言葉がありますが、これは色んな組織において使われる言葉です。例えば“翻訳会社”、“有限会社”、“株式会社”などです。しかし、ポルトガル語の場合、“companhia” “empresa”  “agência” など、おなじ“会社”を意味する言葉でもいくつか呼称がありますよね?これらはどのように区別され、使われるのでしょうか?もし、お時間がございましたら、教えていただければ幸いです。宜しくお願い致します。」

「empresa」と「companhia」の違いとは?

言葉の本来の意味を掘り下げるなら、日本語の「会社」は法律上の概念で、私益を目的とする営利団体、「企業」は事業を営む経済単位と分別されるらしいですが、実際に会話の中では私たちはそんなに複雑な意味を特に意識をしていないはずです。なんとなく経済活動を行っている団体という意識で「会社」や「企業」という言葉を使っているのではないでしょうか。

それと同じでブラジル人が「empresa」、「companhia」などの単語を用いるときも特に違いを気にしていないはずです。

これらのほかにも場合によっては「firma」と言ったり、「empreendimento」と言ったりしますが、法律上や公式文書では違いがあるのかもしれませんが、会話においては全て類義語、あるいは同義語として使われている印象があります。

ただ「agência」は日本語では「旅行会社 agência de viagem」のように「会社」と訳すこともできますが、それはあくまでも訳であって、本来の意味は「代理店」です。

おそらく質問者の方が聞きたいのは、たくさん「会社」を意味する単語はあるけれど、どういう場合にどれが使われるのか、という点だと思います。

実はポルトガル語で「empresa」と「companhia」の違いは?といったトピックでいくつか知恵袋のようなサイトにディスカッションがされています。そこにひとつ興味深い答えがあったので紹介します。

Em geral, são sinônimas. Porém, acho que companhia aplica-se mais a empresas em ramos tradicionais, como companhia aérea, companhia de gás, companhia de água, companhia elétrica, companhia telefônica etc., ao passo que empresa aplica-se a tudo, inclusive tradicionais.

一般的には類義語です。ただし、「companhia」は航空会社、ガス会社、水道会社、電気会社、電話会社といったようにもっと伝統的な分野にもっと適用されるように思います。それに対し、「empresa」は伝統的なものを含める全てに適応されます。

もちろんこれはあるユーザーの一意見に過ぎませんし、全てに適応するものでもありません。なぜならそもそも語学を学ぶ上で完璧な法則などないからです。

大人が陥りがちな間違った語学の勉強の仕方の一つに言葉の使われ方や文法にいちいち「なぜこうなるのか」と問う、ということがあります。

たとえば、なぜ「旅行代理店」のことを「agência de viagem」というのに「empresa de viagem」とは言わないのか。その答えは「だってそうだから」としか言いようがありません。

これはなぜ日本語で「IT企業」とはいうのに、「IT会社」とはいわないのか、と質問するのと同じレベルの話です。語学を覚えるうえでは法則や理由を考えるよりも、とにかく「暗記」することが大切で、「なぜ」という質問自体がそもそも適していないのです。

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