ブラジル料理ってなにって思ったらフェジョアーダを食べてみたら?

ブラジルにも日本と同じようにそれぞれの地方や地域に郷土料理的なものがありますが、その中でも代表的なブラジル料理といえばやはりフェジョアーダじゃないでしょうか。

ブラジル人に「ブラジル料理ってなに?」と聞いたら、ほとんどの確率でこの料理を挙げるはずです。ではフェジョアーダとは一体どんな食べ物なのでしょうか。

フェジョアーダとは?  O que é feijoada?

フェジョアーダは黒豆と豚肉を煮込んだものを白米の上にかけて食べる庶民料理。千切りにしたケールの葉(couve)、キャッサバの粉(farinha de mandioca)、豚の皮を油で揚げたポーク・スクラッチング(torresmo)と一緒に召し上がるのが一般的です。

もともとはポルトガル北部を起源としていて、その昔ブラジルでは支配者階級が奴隷たちに豚肉の食べ残しを与えたのをきっかけに奴隷たちが独自にアレンジしたことで、今の形になったといった説があります。

一方で欧州では昔からフランスにはカスレ、スペインにはコシード・マドリニェーロやファバーダといった豆の煮込み料理があり、それらの移民がブラジルの食材を使って作ったのがフェジョアーダの起源になったのではないかといった説もあります。

いずれにしろブラジルのフェジョアーダは材料、調理方法、味付けなどにおいてもポルトガルや他の国で食べられているフェジョアーダとは一線を画するブラジル独自のものになっています。

それはちょうどインドを起源としたカレーが姿や味を変えて日本で独自の「カレー」として食べられているのと同じことです。

フェジョアーダに使われている材料  Ingredientes para feijoada

  • 黒豆  feijão preto
  • 乾燥肉 carne seca
  • 豚の耳  orelha de porco
  • 豚の尻尾  rabo de porco
  • 豚の足 pé de porco
  • 豚のアバラ  costelinha de porco
  • 豚の腰肉 lombo de porco
  • ポルトガル風ソーセージ linguiça portuguesa
  • 玉ねぎ  cebola
  • にんにく alho
  • ゲッケイジュの葉 folhas de louro
  • オレンジ  laranja

地域や家庭によってスタイルに違いこそあれど、おおよそ以上のものが入っています。これらの材料を圧量鍋などで長時間煮込み、塩、こしょう、油などを加えて出来上がりです。

というと簡単そうですが、美味しく作るには肉を何時間も水につけたりと、自分でやるにはかなりの手間がかかります。

フェジョアーダの食べ方 Como comer feijoada.

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レストランでフェジョアーダを注文すると、上のような耐熱容器に入れて持ってきてくれます。熱すぎて容器の中では豆がまだグツグツと音を立てるのがなんとも食欲をそそります。

もう一つの皿にはご飯とケールの葉っぱ、キャッサバの粉、そしてご飯の上に乗っているのがポーク・スクラッチングです。

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味にアクセントを付けたい人は、ピメンタと呼ばれるスパイシーソースを上からかけます。

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これら全てを別のお皿に乗っけて混ぜるとこんな感じに。ボリューム満点。昼にこれを食べたら夕食は何も食べなくてもいい、という人も結構います。肝心の味は塩辛く、豆の汁と豚肉の脂がジューシーに絡み合い、食べると体がポカポカになります。

喉が渇くのでキンキンに冷えた飲み物と食べたらもういうことなしです。まさにブラジルの超濃厚カレー。

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フェジョアーダは日本でも食べられる  Onde comer feijoada no Japão.

フェジョアーダを食べたくなったら、お近くのブラジル料理屋に行けば必ずあります。なければブラジル料理屋じゃないです。すし屋にいってマグロがないぐらいのことです。

しかしながら地域によっては近くにブラジル人コミュニティーがない、ブラジル料理屋がどこにあるか分からない、という場合もあると思います。

そんなときはネットで即席のフェジョアーダを買うこともできます。インスタントとはいえ、できるだけ鍋で熱々にして、炊きたてのご飯の上にかけて食べることをおすすめします。値段もお手ごろなので、ぜひ試してみてください。

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