私がポルトガル語を覚えるためにやった6つのこと

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読者の方から質問をいただいたので紹介したいと思います。質問はずばり「どうやってポルトガル語を覚えたのか」。前回の質問に続き、今回の読者もブラジル人です。意外や意外このサイトは日本人よりもむしろブラジル人向けになっているのでしょうか。

日本とブラジルを行き来する人が増えたことにより、ポルトガル語に対するニーズも日々増えていっているでしょう。しかしこれまでのただ興味があるからポルトガル語を覚えてみようといったタイプの人に加え、両親、または片方の親がブラジル人だからポルトガル語を覚えたい、といった民族やルーツを意識した人たちが多く出てきているようで、このサイトがそんな人の助けになるのは大変光栄なことです。

今回の質問者はLizaさんという方で内容な以下の通りです。

O seu blog é muito interessante!
Sou nikkey, nascida no Brasil e moro no Japão! Eu ensino Português para filhos de dekasseguis na cidade onde moro.
Gostaria de saber se você é 日本人 e como aprendeu o português? O que sente de mais dificuldade no Português?

あなたのブログはとても面白いです。

私はブラジル生まれの日系人で日本に住んでいます。ポルトガル語を私の住んでいる町の出稼ぎの子息たちに教えているのですが、日本人であるあなたがどうやってポルトガル語を覚えたのか知りたいのですが。また、ポルトガル語のどこに最も困難を感じますか。

この質問の答えとして、私がポルトガル語を覚えるためにやった6つのことを書こうと思います。

ポルトガル語を覚えるためにやるべき6カ条

1、ブラジルに行く

日本にいる人にこう言ってしまうのは少々乱暴ですが、どの外国語を覚えるにしても、現地に行くのが一番です。日本の大学で4年間ポルトガル語を勉強するのと、ブラジルで実際に1年ほど住んで現地で勉強するのを比較すれば、前者は後者に到底及ばないと思います。

大学の授業がレベルが低いというのではなく、語学の勉強は机の上だけでするものではなく、むしろ外に出たときのほうが重要だからです。日本で勉強したところで普段から使わなければ覚えることはかなり難しいです。

ポルトガル語を覚えたいのではなく、大学卒業の資格が欲しいのであれば、大学に行くべきですが、とにかくポルトガル語が覚えたいというのなら迷わずブラジル(あるいはポルトガル)に行きましょう。

2、学校に入るのではなく、プライベートレッスンをする

私はブラジルに来てから一度もポルトガル語の学校に通ったことはありません。「ブラジルに行ったらここで学ぶべし。外国人向けポルトガル語コース」でも紹介しましたが、ブラジルには様々な外国人向けのポルトガル語のコースがあります

。しかし学校によってはほとんどの生徒が日本人だったり、また授業数が週に1、2回しかなかったりと本気で勉強したい人には物足りないこともあります。

そこでオススメしたいのはプライベートレッスンです。それも一人ではなく、複数の先生を相手にするのがいいでしょう。出身地、性別、年齢など様々な先生との会話を経験することで、上達の近道になります。

ただし、プライベートレッスンの問題はやはり値段の高さでしょう。ブラジルでも1時間50レアル(約2200円2013年12月現在)はするのではないでしょうか。私にはそんなお金がなかったので、まず現地の大学の言語学部に行き、張り紙をしました。「交換授業募集! 日本語無料で教えます。

その代わりポルトガル語教えてください。」という。一人か二人連絡が来ればいいだろうと思っていたら、張り紙をした次の日に10人ほどから電話がありました。次の日も、その次の日も電話が来て、それから毎日3、4人とプライベートレッスンをすることになったのです。それでも授業代はタダです。

3、ひたすら知らない単語を辞書で調べる

知らない単語が出てきているのになにもせずスルーして、また次の機会に同じ単語が出てきたときにも分からない、というパターンが一番ダメなパターンでしょう。

そういうことがないように常に知らない単語を辞書で調べるのを習慣にする必要があります。ただ、最初のときは知らない単語がありすぎて全部調べていたらきりがないので特に重要な「キーワード」だけを調べるようにしましょう。

私もいまだに分からない単語がでてくると、すぐにネットや辞書で調べるようにしています。そうしていくと年間何百という新しい単語が頭に入り、その積み重ねによって辞書を引く頻度がどんどん少なくなっていくのです。

4、ブラジル人と仕事をする

私はブラジルに来て言葉も分からないのにすぐに働き始めました。最初はバイトのような簡単な仕事をやり、やがて会社で正社員として働けるようになりました。

もちろん最初の頃は電話をとっても相手が何を言っているのか分からないし、同僚や上司の要求を理解できずに困ることは多々あります。しかし語学の能力というのはどれくらい「困った」、もしくは「分からなかった」状況に陥ったかで決まるように思います。

もちろん「困った」、「分からなかった」だけで終わらしていてはなにも得ませんが、人というのは困った場合、たいがい次に同じ目にあわないようにと対策を練るのでそこで上達するのです。

また、仕事というプレッシャーのある状況に身をおくことは語学の学習において学校に行ったり、習い事をするのに比べると、より大きな上達が期待できます。今では日本にもたくさんのブラジル人がいるので、ブラジル人の多い職場を選ぶのもひとつの手だと思います。

5、語学の勉強を勉強だと思わない

おそらくポルトガル語の授業を受けている人はどこかしら自分は勉強している、という意識でやっていると思います。もちろんそれは間違いではありません。

言葉を覚えるのに読んで、書いて、話して、新しいことを学んでいくのは紛れもない勉強です。ただ、勉強しなくちゃいけない、といったような脅迫観念の元で言葉を覚えていこうとすると、どうしても無理が生じて、ストレスになり、どこかの時点で断念するはずです。

そこになんらかの喜び、そしてその先に明確な目的がないことには継続は難しいでしょう。もっというと、やっていて楽しくもなければ、特にポルトガル語を覚えたい理由も見当たらないという人は時間の無駄になるだけなので無理して始めるべきではないともいえます。

私自身はあまり勉強した、という意識はなく、例えばブラジル人と口喧嘩になったら負けたくないから汚い言葉を覚えようとか、好きな女性にシャレたことの一つや二つは言ってみたいなと「お世辞」を覚えたり、と遊び感覚で興味のあることを調べていっただけのような気がします。

有意義な目的とは到底言えませんが、そこにある種の喜びがあったことは間違いありませんし、今でも楽しいからやっているに過ぎないです。

6、外国人なんだから分からなくて当然だと思うようにする

これまで何度も言いましたが外国語を覚えるうえで大切なのは完璧に覚えようとしないことだと私は思います。ある程度の年齢になってから覚え始めた外国語は上手くなることはあってもネイティブのレベルにはまずならないでしょう。

「あの人は英語がペラペラだ」などと言ったりしますが、ペラペラという定義ほど怪しいものはなく、その言葉が分からない人からすれば、ちょっと分かる人はみんなペラペラなのに対し、ネイティブからすればどこかオカシイ、外国人が話すポルトガル語なのです。

Lizaさんの質問に答えるならばポルトガル語で難しいのはやはり発音です。私はブラジルに来て11年になりますが、いまだに「ão」の音を出すのに苦労しています。

また、他のことでもポルトガル語は分からないことだらけで、特に地方の人、そしてあまり教育のない人が話すポルトガルオ語はほとんど理解できず、また私が言っていることもあまり向こうに通じません。

おそらくお互いがスタンダードなポルトガル語とは違う話し方に慣れておらず、会話が成り立たないのだと思います。ただ、そんなことも特に気にせず、しょうがないと思うようにしています。

そもそも日本人がポルトガル語を理解するだけでも奇跡なのです。分からないことがあっても外国人なんだから分からなくて当然だと思って、前進あるのみです。

Liza san, obrigado pela mensagem!!

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