ポルトガル語でよく使われる挨拶といえば、「Tudo bem?(元気?)」または「Tudo bom?(元気?)」ですが、ふとなんで「bem」と「bom」の二通りもあるのって思ったりしませんか?
そこでここでは「Tudo bem?」と「Tudo bom?」について掘り下げていきます。

結論からというと、挨拶で使われる「Tudo bem?」も「Tudo bom?」もおおまかには同じ意味だと思っていいです。ではここで、完全に同じではないけど、ほとんど同じだよ、ということを詳しく説明していきます。
Tudo bemの本当の意味
Tudo bem?は、「元気?」や「調子はどう?」などと訳されることが多い挨拶ですが、実際はどんな意味があるのでしょうか。
その意味を知るには、Tudo bem?には動詞「estar」や「ir」が省略されている、と考えると分かりやすいです。
- Tudo (está)bem? すべて順調ですか?
- Tudo (vai) bem? すべて上手く行ってますか?
bemというのは副詞のため、動詞を修飾します。言い方を変えると、動詞の意味を補足する役割を果たすので、本来ならTudo bem? には動詞がないとおかしいのですが、口語であり、日常の挨拶であることから便宜上省略されているのです。
Tudo bomの本当の意味
一方のTudo bom?は、名詞と動詞「estar」が省略されている、と考えると分かりやすいです。
- Tudo (está) bom? 全ては順調ですか?
- (Seu dia está) Tudo bom? あなたの一日は万事OKですか?
bomは形容詞で、名詞を修飾するので、省略されている名詞(物事、体調、状況など)について「すべて順調ですか?」ということを聞いています。
まとめ

色々解説しましたが、要約すると、「元気?」の意味で使われる「Tudo bem?」と「Tudo bom?」の挨拶はどっちを使っても意味はほとんど同じで、いずれも相手の調子、状況、状態を尋ねている、と考えて大丈夫です。
ブラジル人ですら違いが分かっていない人がほとんどなので、日本人の私たちがこういうところにあえて躓くのは時間の無駄にもなるので、少しでも早く前に進みたければあまり細かいことは気にしないでおくのがいいでしょう。
なお、Tudo bem? あるいはTudo bom?と聞かれたときの返答も同じくどちらでも構いません。あるいは迷ったときは、Tudo!といえばOKです。
– Olá! Tudo bom?!
– Tudo!
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