ポルトガル語は他の言語同様日々成長と変化を遂げています。流行の言葉や外来語が新たに辞書に掲載されたり、あまり使われなくなった言葉がなにかのきっかけで復活したりとその都度時代の影響を受けます。
ここ最近でいうと、一番大きな変化を見せたのは2009年1月1日、ブラジル言語学アカデミーが新しいアクセント表記のルールを施行したときでしょう。
それ以前にポルトガル語を勉強したことがあり、最近また久しぶりに勉強してみたという人にとっては大分書き方が変わっていることに気づいたかと思います。
新ルールが採用されてから大分経ちますが、2009年以前はどうだったか、そして現在はどのようなルールになっているかを知っておいても損はないので紹介いたします。
2009年1月1日からのポルトガル語の新ルール
トレマ
ダイアクリティカルマークの一種で、母音を表す文字の上に付される2点からなる符号「¨」のこと。
以前
freqüente
lingüiça
agüentar
現在
frequente
linguiça
aguentar
*トレマは廃止され、現在は使われていません。
後ろから2番目の音節にアクセントを置く単語のei、またはoi
以前
européia
idéia
heróico
apóio
bóia
現在
europeia
ideia
heroico
apoio
boia
現在この場合はアクセントは使いません。
後ろから2番目の音節にアクセントを置く、二つの母音の後に来る単語のu またはi
以前
baiúca
bocaiúva
feiúra
現在
baiuca
bocaiuva
feiura
現在この場合はアクセントは使いません。
eem あるいはooに対する acento circunflexo 「^」
以前
vêem
prevêem
vôo
現在
creem,
preveem
voo
現在この場合はアクセントは使いません。
動詞とほかの品詞の違いをつけるアクセント
以前
Pára – A moça pára o taxi.
Pélo – O gato tem pêlos cinzas.
Pólo – As crianças gostam de jogar pólo.
現在
Para – A moça para o taxi.
Pelo – O gato tem pelos cinzas.
Polo – As crianças gostam de jogar polo.
*現在この場合はアクセントは使いません。
ただし、pôr (動詞)はpor (前置詞)と間違わないように、 pôde (動詞poder過去)は pode (動詞poder現在)と間違わないようにアクセントが付きます。
averiguar, apaziguar, enxaguar などの動詞の3人称に使われるアクセント
以前
averigúe
apazigúe
enxagúe
現在
averigue
apazigue
enxague
現在この場合はアクセントは使いません。
ハイフン
以前
Auto-aprendizagem
Auto-estima
Semi-aberto
Semi-analfabeto
現在
Autoaprendizagem
Autoestima
Semiaberto
Semianalfabeto
*ハイフンの後に来る文字が「h」、あるいは接頭辞の最後の文字とハイフンの後に来る文字が同じ文字の場合はハイフンがつきます。
例 auto-hipnose, auto-observação, anti-herói, anti-imperalista, micro-ondas, mini-hotel
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